11.The sun and clouds
作詞:河邉徹
作曲:杉本雄治
例えばそれは すれ違うアリのように
上から見ていちゃ 何でもない出会いで
そこに花を添えてくれた
あの日の青空は
僕にとって宝物になったよ
例えばそれは掬(すく)い出された金魚
狭い水槽で同じ空気で息した
どんな形にして返そう
伝えたい思いは
言葉にしたってこぼれていくよ
世界中に咲いた 花をこの胸に集めたら
あなたに届けたい気持ちに少しは足りるかな
切り取った思い出は今も胸の奥で
綴られた絵日記のように
重なっていく
手を繋いだ道 見上げた空の色
全てを覚えていられないのは寂しい
丸くなった背中見てた
色褪せたページは
読めなくたって宝物のままだよ
生きている不思議と
いつか終わりがくる不思議は
十数年たってもずっと
解けないままだったけど
歩いてきた道で出会った温もりに
言葉にできない答えを
僕はもらっていた
雨の朝も 沈む夕焼けも
与えられたら 受けとめよう
掬(すく)った思い出が 指をこぼれ落ちても
そこに残る花びら
大切にしまって行ける
世界中に咲いた 花をこの胸に抱きしめて
あなたに話したい言葉の代わりに届けよう
記憶と呼ぶ場所であなたが振り向けば
今を生きることの確かさに気がつく
心を込めこの場所から
花を贈ろう
愛を渡そう
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